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2020.09.08(火)  奥村 和正

教え方が大事②

教え方が大事②

こんにちは!

キッズトレーナーのKAZです!

前回に引き続き子供に運動を教える際に気を付けたい指導論に関して普段私が現場で意識している事をご紹介します。

大人に対して何かを教える時にもつながる要素が詰まっているかと思うので、子供に運動を教える時以外にも参考になるのではないかと思います。

前回はその大前提みたいなところを解説したので気になる方はご一読下さい!
↓↓↓
「教え方が大事」

今回は子供に指導する上での「原則」を二つご紹介します。

趣意説明の原則

まず一つ目は

趣意説明の原則

です。

これは仕事など効率的なコミュニケーションが求められるところでも大切なことですが、こと運動指導においても一番大事といっても過言ではないと思っています!

すでに言葉尻からどういうことかは伝わっていると思いますが、
簡単に言うと

「今から何をするのか伝える」

という事です。

より分かりやすくするために実際の運動指導を例にとって説明します。

例えば、跳び箱の跳び方を教える時、
跳び箱をいきなり「はい、跳んでみて」
と言っても出来ない子がほとんどです。

跳び箱を跳ぶ動作は全身の様々な動きが連動しているのでお手本を見ただけでは動作を理解して体現することは、特に小さな子供にとっては難しい事です。

そこで、例えば手なら手だけの練習をしたり、足の動きや助走など、
要素を切り分けて「段階的に」指導する事が必要になります。

ですが、ここで一つ大きな問題が出てきます。

それは

「一体今何をやってるの?」

という状況になることです。

要素の動きだけを取り出すとただでさえ単調な動きになりがちなことに加えて、それが何のためにやっているのかわからないと、子供たちは途端にやる気をなくしてしまいます。

そこで一言

「今から跳び箱を上手に跳ぶための手の着き方を練習します」

と付け加える事がめちゃくちゃ大事になってくるんですね。

なんだよ、そんなの当り前じゃねーかって思うかもしれませんが、実はこれをやらずに指導をしている人がとても多いです。

「ここをこうやるんだよ」なんて言って教え込んでも、興味づけがそもそも出来ていない時点でほとんど耳に情報が入っていない可能性すらあるのです。

それで、「ちゃんと聞いていないとできないよ!」なんて怒られた日にはもう完全にやる気なくしちゃいますよね。

プラスアルファで、その練習を頑張ったら、こんなにかっこよくできるんだよ、という望ましい未来も示してあげると尚モチベーションに繋がるでしょう。

とにかく興味を持ってもらう、こいつの話はどうやら面白そうだから聞いてやるかと思わせるところで、その指導の質の50パーセント以上を決めてしまうと言っても過言ではないと思っています。

一時一事の原則

次は一時一事の原則です。

これは、一回のフィードバックでは、一つの事についてアドバイスしよう、という事です。

例えば「今の跳び方は、手をもっと跳び箱の遠くについて、足を広く、お尻は高くあげられるといいね!」

とアドバイスするとします。

これでは完全に情報過多です。

ただでさえ脳の認知能力が発育段階の子供にとっては記憶力も大人のそれと比べて劣るのは当たり前です。

逆に大人の皆さんどうでしょうか、このアドバイスをもらって次に全部出来る気がしますか?

ただでさえその場でパッと言われたアドバイスは脳の記憶領域で言う所の一番短い作業記憶というところに入ります。

急に気を付けるところを何個も言われたら覚えることが出来ず結局何のアドバイスをもらったかすら忘れるでしょう。

混乱を招けば、それもまたモチベーション低下の原因になり、たちまち
「できない、無理」
と言い出す子供が出てきます。

手なら手に限って、足なら脚に限って、一回のアドバイスでは一つの動作に絞ってキューイングすべきです。

まとめ

さて今回は私が運動指導をする際に心掛けている事について解説してきました。

実はこの人にものを教える時に押さえておくべき原則、まだまだあるんです!

またの機会にご紹介できればと思います!

ちなみにこのメソッドは東京都の教員、向山洋一氏が提唱した
「授業の腕を上げる法則」(明治図書)に書かれている「授業の原則10
か条」を参考にしています。

この本は指導者にとってはとても勉強になりますので気になる方は是非ご一読下さい!

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この記事を書いたトレーナー
奥村 和正

奥村 和正

小学校から中学高校を通し様々な運動を経験するが、特に部活動ではレギュラーに定着出来なかったりと運動に対し次第に挫折感やコンプレックスを覚えるようになる。 大学に入りスキーにのめり込み、就職をせずにスキー選手の道を志し、競技と本気で向き合う中でフィジカル・メンタルトレーニングや食事の重要性に 気づく。また自身もプロのトレーナーのパーソナルトレーニングを受ける中で、何故今まで自分が出来なかったのかという気づきを得ることに楽しみを感じるようになり、徐々に指導者を志すようになる。   子供時代に運動が「できない」という経験が、自分に自信がもてない等様々な事に影響を及ぼした自身の経験を元に、子供を中心とした運動指導を志す。   現在はスキー競技を離れ、都内スポーツ教室やスキーのレッスンにて指導現場に立つ。総合的な運動、水泳等、様々な指導を経験する。 またいわゆる「運動神経の悪い」子供や障害を持つ子供に対しての指導法に関しても学んでいる。 NESTAキッズコーディネーショントレーニング スキー指導員 「一人一人の現状や目線に寄り添い、できた!という成功体験に導けるよう楽しく指導していきます!」

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