結果ではなく過程にコミットするパーソナルトレーニングジム。トレーニング未経験者大歓迎!/広尾駅・白金高輪駅。

2018.09.16(日)  榎本 茂樹

スポーツで本当に必要な体幹の能力とは!?

スポーツで本当に必要な体幹の能力とは!?

「体幹トレーニング」

という言葉が流行って久しく経ちました。

 

同時にスポーツにおいて、体幹の機能が

非常に重要なのは、大分知られてきていること

だと思います。

 

しかし、多くのアスリートやスポーツ愛好家の方が、

「正しい体幹の能力を獲得できていない」

とも言われています。

そして、残念ながら正しい体幹の能力が

身についていないと

様々なデメリットがあります。

 

例えば、四肢が強く、体幹が弱いと

動作が非効率になり、外傷障害のリスク

が高まります。

 

また、慢性腰痛を持つ人は、

腹筋(腹横筋・内腹斜筋)や

背筋(多裂筋)

の機能が低下している傾向に

あるという研究結果もあります。

 

逆に、正しい体幹の能力を得ることで

スポーツのパフォーマンスはグンっと向上する

ことが可能です。

 

例えば、科学的な根拠として、

正しい体幹のトレーニングによって、

垂直飛びと敏捷性が改善したというデータや

9週間の体幹トレーニングは、

下肢筋力トレーニングと同様に

垂直飛びの速度を向上させるといったデータがあります。

 

さらに体幹が活性化することで、

競技動作に必要な体全身のコントロールや

安定性、筋発揮が向上し、

キックやスローイング動作等のスキルにも良い影響

をもたらすと言われています。

 

これを聞くとワクワクしてきませんか?

是非正しい体幹の能力を身につけていきたいですよね?

 

では、どのような体幹の能力を

高めるべきか、ということを

スポーツにおける体幹の役割から

探っていきましょう!

 

体幹の役割は大きく2つあります。

 

その一つが「運動」です。

投球動作の時に胸を反らせて丸めたり、

スイング動作で胸を大きく捻ったり、

がこれに当たります。

 

もう一つは、「固定・安定」です。

例えばボールを蹴る時、

股関節が曲がってくるのと同時に

体幹が後ろに倒れてしまっては、

ボールに力が伝わらないばかりか、

コントロールも上手くいきません。

つまり、この時体幹を固定・安定させる

必要があります。

 

この役割はもちろんどちらも向上させて

いく必要がありますが、

実は、特に後者の「固定・安定」の

能力を高めていくのが最優先であるべきです。

 

その理由は、下記の2つから

そのように言えます。

 

①体幹の骨格的構造から

体幹を骨格という観点から見てみると、

背骨が連なった非常に不安定な構造をしていると

いうのがわかります。

 

つまり、体幹は他の部位に比べてそもそも

不安定であり、圧縮、回旋、剪断と様々な方向

から働く力に対して固定・安定させないと、

正しい動作ができないからです。

 

ちなみに、身体を固定・安定させるものには

靭帯や軟部組織等ありますが、

私たちが意識的に固定・安定させるために

働かせることができるのは

筋肉のみです。

 

②フィードフォーワード機構があるため

基本的に、四肢が動く時には、その前に

体幹の筋肉が活性化され、安定されるように働いて

いるということがわかっています。

 

例えば、「手を挙げてください」

と言われた時に、

私たちの脳は、腕を挙げるという指令の前に

体幹を安定させるという指令を送っているのです。

 

これを

【フィードフォーワード機構】

と言い、これにより

私たちはスムーズに身体を動かすことが

可能になります。

 

そのため、体幹の安定性を確保することは

動作の基盤を作る事と同義で、

非常に重要なのです。

 

 

これらの理由から、体幹の「固定・安定」の

能力を向上していくことは非常に重要な

ことなのです。

 

しかし、残念ながら

この「固定・安定」の能力は、

いわゆる普通の腹筋や背筋を

やっていてもあまり身につかず、

見た目の6パックのような腹筋とも

あまり関係ありません。

 

それは、下記の動画にあるような

【スタビライゼーション】

というトレーニング方法によって

向上させることが可能です。

 

このスタビライゼーショントレーニングは、

スポーツに効果的なばかりか、

急性慢性腰痛に対して、徒手治療よりも、

伝統的な医療処置よりも、

腰痛改善や機能向上を謳う共通種目よりも

効果的であると言われています。

 

腰痛を抱えているアスリートや

スポーツ愛好家の方には、

必須のトレーニングだと思いますので、

是非行ってみてください。

「道具がなくても、少ないスペースできる」

というのもスタビライゼーショントレーニング

の強みなので、ご自宅でも手軽に行えます。

この記事を書いたトレーナー
榎本 茂樹

榎本 茂樹

フリーランスのトレーナーとして、マイナースポーツ選手やスポーツ愛好家、スキーメーカーチームの陸上トレーニングを指導する一方、 銀座の超高級ジムにて各界のVIPのトレーニングやストレッチを担当しながら、独立を決意。 自身のスポーツ経験としては、早稲田大学入学を機にスキー競技にはまる。 大学卒業後に大手企業に入社するも、スキー選手活動の本格化に伴い退社。 幼少から競技に打ち込んでいた選手と渡り合い、成績を上げていくためにオフトレーニングの重要性を痛感し、 選手として、自身がウェイトトレーニング、ファンクショナルトレーニング、SAQトレーニング、 プライオメトリクス等様々なトレーニングメソッドを実践しながら学ぶ。 そして、選手活動を維持する為に、様々な職種に従事してきた中で、トレーナー職に大きな期待を込めて専門知識を習得する。 その後、ストレッチ専門店での実務経験を経て、スキー選手を引退し現在に至る。 「人が上達する姿を見ることに喜びを感じます。お客様の目標に寄り添って一人でやるとツラかったり、 地味で続けにくいトレーニングを、楽しく”効率的に”できるように指導していきます。

榎本 茂樹のトレーナー紹介ページへ →

カテゴリー

新着記事

人気の記事