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2019.01.18(金)  青木孝介

関節の柔軟性が高いからといって可動性が高いとは限らない

関節の柔軟性が高いからといって可動性が高いとは限らない

実は身体の “柔軟性” と、実際の動作の中で必要な “可動性” は異なります。
 
特に身体の柔軟性が高い人ほど、この2つの差に気づかず身体の動作不全を起こし負傷に繋がる事が多くあります
  

今回はこの “柔軟性” と “可動性” の違いと可動性を向上させる方法についてお話ししていきます。
 
 

 

柔軟性と可動性の違い


 
柔軟性とは “関節可動域(ROM)” もしくは “他動的関節可動域” と呼ばれ、各関節が持っている可動域を指しています。
 
例えば長座の姿勢で自ら足裏を掴んで前屈したり、他人に押してもらう事によって動く関節の可動域です。
  

一方で可動性とは “自動的可動域” とも呼び、運動動作の中で自らコントロールする事によって動かすことのできる関節の可動域を指します。
大抵の場合は、自らが持っている関節の柔軟性より可動性の方が狭くなります。
  

運動パフォーマンスや怪我の予防という観点で考えた時に重要になるのは、関節の柔軟性よりも可動性です
次にこの関節の可動性が、どの様な要素によって制限されてしまうのかをみていきましょう。
 
 

 

可動性の3つの制限因子


 
関節の可動性を制限する因子は大きく分けて次の3つ考えられます。
 
① 主導筋の出力の弱さと拘縮
② 拮抗筋の硬さ
③ スタビリティ関節の機能不全

 
 

主導筋の出力の弱さと拘縮

例えば股関節を屈曲させる時、腸腰筋大腿直筋“主導筋” として働きます。
しかし、これらの筋力が弱い場合、自ら十分な可動域で屈曲動作を行えない場合があります。
 
また、これらの主導筋が拘縮(固まっている状態)を起こしている場合、十分に収縮し切らず、屈曲可動域に制限がかかる場合があります。
 
 

拮抗筋の硬さ

主導筋が働く際に、反対の作用を起こす “拮抗筋” が存在します。
先の例で言うと、主導筋である腸腰筋や大腿直筋が収縮する際に、同時に拮抗筋であるハムストリングス大殿筋が伸長します。
これらの拮抗筋が硬いと十分に主導筋が働く事ができず、可動性に制限が掛かります。
 
この拮抗筋の柔軟性が一般的にいう関節の柔軟性もしくは可動域を指しています。
 
 

スタビリティ関節の機能不全

もうひとつの制限因子は、隣り合う “スタビリティ関節の機能不全” です。
例えばスタビリティ関節である腰椎骨盤帯(コアと呼ばれている部分)が不安定になると隣り合うモビリティ関節である胸椎股関節の可動性が低下します。
 
股関節は骨盤に接続されていますが、不安定になった骨盤を安定させようと本能的に股関節周辺の筋肉を緊張させ骨盤を安定させます。
これにより股関節がスムーズに動かなくなり可動域に制限が掛かるのです。
 
 
 
以上の様な3つの制限因子のいずれか、もしくは複数が原因となり関節の可動性が制限されるのです。
 
 
 

まとめ


 
関節の “柔軟性” は、単純な関節の可動域を指します。一方で “可動性” は自らコントロールできる関節の可動域を指します。
 
いくら柔軟性が高くても、以下の3つの様な制限因子によって関節の可動性は低下します。

① 主導筋の出力の弱さと拘縮
② 拮抗筋の硬さ
③ スタビリティ関節の機能不全

 
 
運動動作の中でパフォーマンスを向上させたり傷害予防の為に必要なのは、柔軟性ではなくて可動性です。
まずは自分自身の動作の中での各関節の働きをチェックして、改善を図ってみてください。

この記事を書いたトレーナー
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青木孝介

1988年静岡生まれ東京育ち 大手スポーツジムで10年間トレーニング指導。毎月100件以上のお客様のトレーニング指導を経験。 幼少期から水泳、野球、サッカー、テニス、陸上と様々なスポーツをかじる。競技能力を向上すべく思考錯誤をし筋力トレーニングに興味を持ち始める。しかし、「筋力トレーニングは筋肉を固くする、」という古い迷信を間に受け断念する。 高校時代に所属していた水泳部の大会でトップ選手との体格差にショックを受け、ようやく筋力トレーニングを始める。 筋力トレーニングを始めて数ヶ月で自由形のタイムが1秒短縮され、その効果を実感するも同時に引退の時期となり目標を失う。 大学に進学後、スキー競技にのめり込み、トレーニング熱にも再び火がつく。 数年後、高校時代の旧友と再会した際、友人達の衰えを目の当たりにし、トレーニングのアンチエイジング効果の凄まじさに気が付く。 自らトレーニングするだけでは飽きたらず、パーソナルトレーナー、スキー指導員の資格を取得する。しかし、必ずしも競技に直結しない身体造りに疑問を持ち始める。 様々な勉強していく内に、筋力増加以外にも身体に染み付いた動きを改善し、筋力の神経伝達の順序等を覚える必要性に気が付く。その頃FMSと出会い、FMS認定トレーナーの資格を取得する。 トレーニング指導のモットーは「目の前のお客様に尽くす事」

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